南の島のティオ (文春文庫)のレビュー
ファンタジーの真髄
現実と空想を混ぜ合わせたような作品
混沌とした都会から遠く離れた島で起こる出来事を、ゆったりと流れる時間・自然が持つ魅力・誰もが知りあいなどという島の特徴の中で描いています。
10の短編からなっている、とても読みやすい本。
オススメは、「帰りたくなかった二人」
現実とは違った体験をしたいと思ったことはありませんか?
親の実家が何もない田舎でも時々帰りたくなるのは、先祖の供養ということの他に
普段身を置いてる場から逃れたいという欲求があるからだと思います。
それが1度も行ったことない場なら、なおさらひかれるもの。
この小説を読んで、心の奥底で眠っている子供の頃の無邪気な夢を思い出して下さい。
混沌とした都会から遠く離れた島で起こる出来事を、ゆったりと流れる時間・自然が持つ魅力・誰もが知りあいなどという島の特徴の中で描いています。
10の短編からなっている、とても読みやすい本。
オススメは、「帰りたくなかった二人」
現実とは違った体験をしたいと思ったことはありませんか?
親の実家が何もない田舎でも時々帰りたくなるのは、先祖の供養ということの他に
普段身を置いてる場から逃れたいという欲求があるからだと思います。
それが1度も行ったことない場なら、なおさらひかれるもの。
この小説を読んで、心の奥底で眠っている子供の頃の無邪気な夢を思い出して下さい。
きらきらした空気
乾いた空気と、濃い影、澄んだ空といった光景がキラキラと頭に浮かびます。
やや美化されたというか…教訓じみたところがないとは言えませんが
(一応子ども向けなのもあるのかも)そのにおいを消し去るほどの清涼感です。
この文庫本は何冊買ったことか…。
人にあげてしまうので何度も買いなおしています。
やや美化されたというか…教訓じみたところがないとは言えませんが
(一応子ども向けなのもあるのかも)そのにおいを消し去るほどの清涼感です。
この文庫本は何冊買ったことか…。
人にあげてしまうので何度も買いなおしています。
…
池澤さんの書く児童文学。まあ、児童文学といっても大人が読んでも十分におもしろい。かんけつな文体と夢がひろがるファンタジー。典型的な児童文学的な要素に、池澤さんお得意の、熱帯の島国に神との接触、などをとりこんで、ロマンチックにしあげた一品。
読者の想像力をちくちく、ぴくぴく刺激する。
南の島のホテルの息子、ティオ。まだ十代前半。
島の子供たちとのいつもと同じなのにいつでもわくわくして楽しい遊戯。
ホテルに寄る、考えたことも無いことを教えてくれる人達。
ティオの、世界が広がってゆくのに伴ってくる瑞々しい様々な感情がものすごくよく伝わってきます。
心をくるくる、くるくる動かされる本です。
「昔、天を支えていた木」が、どんな木なんだろう、本当に大事な木なんだ…と、色んなことを考えてしまえるから個人的に好きです。
島の子供たちとのいつもと同じなのにいつでもわくわくして楽しい遊戯。
ホテルに寄る、考えたことも無いことを教えてくれる人達。
ティオの、世界が広がってゆくのに伴ってくる瑞々しい様々な感情がものすごくよく伝わってきます。
心をくるくる、くるくる動かされる本です。
「昔、天を支えていた木」が、どんな木なんだろう、本当に大事な木なんだ…と、色んなことを考えてしまえるから個人的に好きです。

「神さまにおわびをするため」にひらかれる小さなお祭り。マルケスの『百年の孤独』を思い出さずにいられない、消えてしまった少女。時に神さまは、性悪な男を「地球に引」っぱって殺してしまう。そしていつのまにかティオは、友達を病気にして勝手に「天の世界へ呼ぶことに決めた」天の者から、その友達を取り返すほどに成長しているのだ。
よく知られているように、池澤氏は若い頃ミクロネシアの島々を冒険している。その当時の写真を見たことがあるが、それは小説家の卵というより、冒険者・探検家の顔だった。きっと、彼は神様にまつわるたくさんの話に出会い、胸の中に貯めておいて、時々こうして、児童文学あるいはファンタジーという形で披露してくれるのだろう。ほかにはどんな話があるのか、先が楽しみだ。